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文亮[ぶんすけ]

Author:文亮[ぶんすけ]
 
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文書き屋日碌
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作家もどき? いえ、作家きどりのオッサンです。
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目次 (過去順)

2017/02/13 Mon 07:10
category - 目次
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ようこそ。文書き屋日碌へ。


「文書き屋日碌」 目次 (過去順)
最新順の目次ははこちら


エッセイ・コラム  (雑記・備忘録の目次は下の方にあります。)

第1話 バレンタインデー
第2話 古いカセットテープ(1)
第3話 古いカセットテープ(2)
第4話 古いカセットテープ(3)
第5話 古いカセットテープ(4)
第6話 星占い
第7話 スポーツ刈り
第8話 少しショックを受けたこと
第9話 方向音痴
第10話 ペット
第11話 フラッシュバック
第12話 ラジオ(1)
第13話 ラジオ(2)
第14話 イメージを疑う
第15話 ワードプレス化(1)
第16話 ワードプレス化(2)
第17話 お雛様
第18話 ロス
第19話 欠陥住宅?(1)
第20話 欠陥住宅?(2)
第21話 火花と騎士団長殺し(1)
第22話 火花と騎士団長殺し(2)
第23話 休日のワンコの散歩
第24話 神去なあなあ日常
第25話 セコい! 某ポイントサイト
第26話 宅配のこととか
第27話 またまた宅配のこと
第28話 法事
第29話 僕のバイクと娘のバイク
第30話 花粉症で思い出す
第31話 ガッパとギララ
第32話 名刺
第33話 百条委員会と証人喚問
第34話 久しぶりのビールはアサヒスーパードライ
第35話 見続けている夢
第36話 劣等感を感じた日、夢と決別した日(1)
第37話 劣等感を感じた日、夢と決別した日(2)
第38話 祖父の命日に思ったこと
第39話 小さな恋のメロディ
第40話 WINDOWS UPDATE
第41話 ナイシトール、内脂肪取る?
第42話 落選、バカは死ななきゃ治らない
第43話 友人関係のこと
第44話 Facebookへの道(1)
第45話 Facebookへの道(2)
第46話 劣等感
第47話 猪肉
第48話 万年筆を探して(1)
第49話 万年筆を探して(2)
第50話 ギター(1)
第51話 ギター(2)
第52話 ギター(3)
第53話 釣り(1)
第54話 釣り(2)
第55話 「神去なあなあ夜話」読了
第56話 車内アナウンス
第57話 BMI
第58話 騙されていない?
第59話 画面比率4:3に思ったこと
第60話 思い出すのは思い出せないことばかり(1)
第61話 思い出すのは思い出せないことばかり(2)
第62話 思い出すのは思い出せないことばかり(3)
第63話 思い出すのは思い出せないことばかり(4)
第64話 摩耶学生センター(1)
第65話 摩耶学生センター(2)
第66話 こどもの日
第67話 新しい靴を買って思ったこと(1)
第68話 新しい靴を買って思ったこと(2)
第69話 僕の密かな愉しみ
第70話 キャンプ用品の行き場(1)
第71話 キャンプ用品の行き場(2)
第72話 玉葱の芯を探すバカ(1)
第73話 玉葱の芯を探すバカ(2)
第74話 運を吸われないために(1)
第75話 運を吸われないために(2)
第76話 電動バリカン(1)
番外編 カール
第77話 電動バリカン(2)
第78話 縁のこと(1)
第79話 縁のこと(2)
第80話 ジャージ(1)
第81話 ジャージ(2)
第82話 写経(1)
第83話 写経(2)
第84話 マウス(1)
第85話 マウス(2)
第86話 耐久性に発したある疑惑の件(1)
第87話 耐久性に発したある疑惑の件(2)
第88話 中途半端な制度
第89話 杞憂か? プログラミング教育
第90話 雷舞
第91話 アンケートで郵便番号を入力するか?
第92話 最初に憧れたオートバイ(1)
第93話 最初に憧れたオートバイ(2)
第94話 初めてのオートバイのこと(1)
第95話 初めてのオートバイのこと(2)
第96話 いい加減なもの、それは星占い……



雑記・備忘録など

備忘録:予約機能が機能しない?
2017年4月1日(土) 雑記
2017年4月2日(日) 雑記
2017年4月8日(土) 雑記
2017年4月16日(日) 雑記
2017年4月22日(土) 雑記
2017年4月23日(日) 雑記
FC2ブログの更新通知が変?
2017年4月29日(土) 雑記
2017年4月30日(日) 雑記
2017年5月4日(木) 雑記
2017年5月5日(金) 雑記
2017年5月6日(土) 雑記
2017年5月7日(日) 雑記
2017年5月13日(土)雑記
2017年5月14日(日)雑記
2017年5月20日(土)雑記
2017年5月21日(日)雑記
2017年5月27日(土)雑記
2017年5月28日(日)雑記
2017年6月3日(土)雑記
2017年6月4日(日)雑記
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2017年6月17日(土)雑記
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第1話  バレンタインデー

2017/02/14 Tue 12:00
category - エッセイ
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◆今朝、自分が普段書き物をする際に使う勉強机の前に行くと、机の上に何やら見かけない箱が置いてあることに気がついた。
 何だろうと思って、それを手に取ってみたが、これが何なのかすぐにわからなかった。箱の表面には何やら英字が記載されていたが、それを読んでもやはりわからない。
 いったいこれは何なのだろうと思って箱全体を見てみると箱の裏側に何やら紙が貼ってあって、そこには「チョコレート」という記述があった。
 どうやらこれは中にチョコレートが入った箱のようだ。
 この箱が何なのかは何とか把握した。
 問題はどうしてこの、中にチョコレートが入っているとおぼしき箱が、いきなり僕の勉強机の上に存在しているかだ。ひょっとして娘が忘れていったのだろうか?
 数分ほど考えてみたが答えは出なかった。しかし、いつものように古いスマホで聴いていたFMラジオの番組パーソナリティのおしゃべりで、やっとわかった。

 今日はバレンタインデーだったのだ。おそらく娘か嫁さんが置いて行ったのだろう。
 LINEで嫁さんと娘に、どっちがくれたのかと訊いたところ、すぐに娘から「可愛い可愛い娘から!」という返事が返ってきた。
 やはりそうか。いわゆる「義理チョコ」というやつだ。おそらく嫁さんもパート帰りの買い物で僕への義理チョコを何かしら買ってくるのだろう。いや、ひょっとしたらバレンタインデーにかこつけて、何かのスィーツを自分達(嫁さんと娘)用に買ってくるかもしれない。もしそうならば願わくば僕の分も買ってきて欲しいものである。
 嫁さんと娘には、娘からもらったチョコレートは夜に皆が揃った時に一緒に食べようとLINEで話した。今のところ何も返事はないが、おそらくそんなことなど当たり前のことなのだろうな。そしてそれとは別にいくつかのスィーツが目の前に現れるであろう。バレンタインデーというものは昔と比べると、ずいぶん自由になったものだと僕は思ってしまうのだけど、嫁さんや娘はそんなに深く考えないみたいね。きっとこのノリで3月半ばのホワイトデーにまで突き進んでいくのだろうな。さてその際は僕は何をお返ししなくてはならないことになるかしら? それを考えると今年は例年に比べてちょっと恐ろしく思えたするのだけど、今年のバレンタインデーがいつもよりちょっと豪勢だったとしても僕が自由に使えるお金は例年と何ら変わりないので、ホワイトデーのお返しもやっぱり例年と変わらないものになるのである。
 仕方がないさ。僕みたいな庶民のオッサンに対してホワイトデーを過度に期待する方が悪い。そう思わないかい?




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第2話 古いカセットテープ(1)

2017/02/15 Wed 12:00
category - エッセイ
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◆先日、クローゼットの中に入れっぱなしにしていたいくつかの収納ケースを整理していたら、ある収納ケースの中から昔の古いカセットテープが40本ほど出てきた。
 今の若い人たちにとっては「カセットテープ」なんてものは大昔の媒体であって、実際に使ったことがある人なんて本当に少ししかいないだろう。もしかしたら中にはカセットテープそのものを見たことがないという人もいるんじゃなかろうか。
 僕みたいな年代の人間にとってはカセットテープというと、かつてはもう空気に近い存在であったと言っても過言ではないほど、そばにあって当たり前のものだった。しかしパソコンやインターネットが一般家庭に普及して、かつ技術も進歩して、今やカセットテープはもちろんのこと、カセットテープを再生させる機械自体もとんとお目にかからなくなった。
 僕の家にはCDラジカセとカセットテープの再生機能を備えたCDコンポステレオというものが辛うじて残存しているので何とか聴くことができるのだけど、そういうものがまったくないというご家庭も珍しくないようになってしまった。これも世の流れなので仕方がないことなのだけど、自分にとって当たり前に存在していたものが、今や社会や時代の隅に置き去りにされているのだと思うとやはり痛烈な寂しさを感じてしまう。

 話を元に戻そう。

 久々に僕の目の前に姿を現した40本ほどの古いカセットテープは、どれも昔のままで、見たところ何も支障がない状態だった。最後にこれらに触ったのが、おそらく子供が生まれて間もない頃だっただろうから、もう四半世紀近く前のことだ。大抵の場合、それくらいの年月が経ってしまうと経年劣化で何かしらどうにもならないような状態になっているものなのだけど、前述したとおり、この40本ほどの古いカセットテープは当時と何一つ変わらない状態だった。

 僕は、(今もそうだけど)どちらかと言うときちんと整理整頓をする性格だからカセットテープも大抵の場合きちんと整理していた。タイトルはもちろんのこと、誰の何という曲か、そしてもちろん録音した日時も記入していたのだ。だがこの40本ほどの古いカセットテープの中に2本だけ添付の紙に何も記入していないものがあった。
 さて、これはいったい何のテープだったのだろうか?
 つたない記憶を辿ってみるも、まったく思い出せない。メモがされている他のカセットテープに関しては、それがいつ頃何のために録音したものかを比較的しっかりと覚えていたのに、メモのない2本のカセットテープについてはまったく記憶が蘇らない。もしかしたらこれらは僕のものではなくて誰か他の人のものを借りたりして、そのまま返さずに今に至っているのかもしれないと思ったのだが、それよりも嫁さんのものという可能性が高いように思えた。
 もしそうだとすると勝手に聴くというのは少々憚られる。単に昔、好きな曲などを録音したというものであれば大した問題にはならないだろうが、もしそれにとんでもないことでも録音されていたとしたら、たまったものではない。もしかしたら知らなくてもよかった過去を知ってしまうことになりかねないし、そうなると我が家にとって一大事となってしまう。

 しばらく熟考……。
 結果、詳細は割愛するが、それら2本の古いカセットテープが嫁さんのものである可能性はゼロという結論に達した。
 しかし、では何のテープなのか、やはり思い出せない。仕方がないので結局その2本の古いカセットテープを聴いてみることにした。

(次回「第3話 古いカセットテープ(2)」に続く)




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第3話 古いカセットテープ(2)

2017/02/15 Wed 15:00
category - エッセイ
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◆古いカセットテープ、一本目。

 再生を始めるとスピーカーから突然「1981年……」という声が聞こえた。
 紛れもなく自分の声だ。1981年って、もう35年以上も昔ではないか……。
「俺は昔、こんな若々しい声をしていたのか!」
 突然耳に飛び込んできた懐かしき十代の頃の自分の声は、今の自分に大きな衝動を与えた。
 十代の頃の僕よ、五十代も半ばに入ろうとしている今の僕に、君はいったいこれから何を語るのだ?

 しばらくテープを回していると、やがて十代の僕はギターを弾きながら歌い始めた。曲は吉田拓郎の「準ちゃんの与えた今日の吉田拓郎への多大なる影響」だ。そう言えばあの頃、ボブ・ディランの「ハッティキャロルの寂しい死」という曲のメロディに乗せて吉田拓郎が自分の過去の、とある恋愛経験を歌うこの曲が好きで、自分でもよくこの歌を弾き語りをしていたことを思い出した。
 ということはきっとそうなんだろうなと思ったのだが、予想どおり曲の途中でしょぼいハーモニカの音が聴こえ始めた。

 当時僕はお金が無かったからブルースハープが買えなくて、仕方なく二段ハーモニカを吹いていたのだ。もちろんハーモニカホルダーも買えなかったから針金のハンガーを解体して自分でらしきものを作り、それに二段ハーモニカを固定して首にかけていたのである。幸か不幸か、その姿を映した写真の類はないから今となっては想像するしかないのだけど、おそらくかなり無様な格好だったんじゃないかと思う。

 その一本目の古いカセットテープは両面で60分のテープだったのだけど、他にも色々な歌(もちろん僕自身の弾き語りだ)が録音されていた。小室等の歌、ジョー山中の歌、その他わけのわからない歌など、中には今聴くと恥ずかしてく赤面してしまうようなものも録音されていた。それらは自分で聴くには耐えられるものの、他人、いや身内にさえ決して聴かせたくないものばかりと言っても過言ではなかった。よくもまあこんなくだらないものを必死で録音したものだと我ながら感心した、というか呆れてしまった。
 だがそれ以上に、この古いカセットテープから聴こえてくる若かりし頃の自分の声に、今の自分からはもう完全に消え失せてしまった十代の頃のあの何とも言えない瑞々しさが、本当にやけに眩しくて、その声の響きが耳に、そして頭に響くと何だかもういたたまれなくなってしまった。そして今の自分のこのみすぼらしく老け込んでしまった顔を見るに、マジで泣きたい衝動に駆られてしまった。

(次回「第4話 古いカセットテープ(3)」に続く)




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第4話 古いカセットテープ(3)

2017/02/16 Thu 12:00
category - エッセイ
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◆もう一本の古いカセットテープ。

 両面で120分のものなのだけど、これも一切メモの類がなく、もちろん記憶から完全に消えているものだ。

 躊躇することなく、そのカセットテープを再生させた。
 始まりはギターを奏でる音からだ。
 このイントロには聞き覚えがあった。サザンオールスターズの「忘れじのレイドバック」だ。そして歌声が聴こえ始めた。紛れもなくこれも若かりし頃の自分の声だ。しかし、これがいつ録音されたものなのかがわからない。
いったいいつだったのだろうかと考えていたら自分以外の声がコーラスとして聴こえ始めた。
 この声は……?

 思い出した。一番最初に勤めていた会社の2年か3年ばかり下の後輩の声だ。どうしてあいつと一緒に歌っているのだろう?

 再生し始めて20分ほど経った頃か、若かりし頃の自分が「今日は1989年……」と喋った。それに呼応するかの如く、今の自分の頭の中に少しずつ当時の記憶が蘇り始めた。
 1989年。あの頃、一時期だったけど、この後輩とよく二人で歌っていたのだ。
 当時は僕も彼も仕事の都合で横浜に住んでいて、彼が僕の部屋に来ては二人でギターを弾きながら、あれやこれやと歌っていたのだけど、このテープに録音されているのは、まさにその始まりの際のものだ。
 確かたまたま彼が僕の部屋にやってきて、置いてあった僕のボロいギターを弾き始めたのだ。そして彼のギターのうまさに僕がびっくりして、「あれを弾いてくれ、これを弾いてくれ」とリクエストしたところ、彼は難なく応えてくれたのだ。そして自然と歌い始めたのだ。
 このテープはその時の様子を録音したものだ。

 そうなのだ。だからギターの音色がいいのだ。さっきまで「僕にしてはうまいギターだなあ」と思っていたが、この時弾いていたのは僕ではなく彼だったのだ。

 それにしても懐かしい。このテープは録音状態が非常に良いからか(たぶんコンデンサーマイクを通して録音したんじゃないかと思うのだが)、コンポステレオできちんと再生させると、スピーカーからはまるでそばで若い二人がセッションをしているように聴こえてくる。そしてそれが二十数年経った今でもクリアなものだから、目をつぶっていると本当にそれが現実であるかのような錯覚に陥るのだ。

 僕は丸々2時間という間、そのカセットテープに録音されているものを聴き続けた。それはまるで、あの日、あの時、あの場所に、今の僕がこっそり潜んで二人の歌を聴いているというような感覚だった。きっとタイムマシンで過去に戻るとか、死ぬ間際に過去の自分の姿を垣間見たりするとかって、こんな感覚なのではなかろうか。
 でも2時間のテープが終わって現実に引き戻された時、僕は思った。

 何て残酷なのだろう。

(次回「第5話 古いカセットテープ(4)」に続く)




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