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文亮[ぶんすけ]

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第83話 写経(2)

2017/06/06 Tue 11:50
category - エッセイ
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 このままだといつか本当にペンの類で文字を書くことができなくなるんじゃないだろうかと思えたものだから僕は不安になった。状況を鑑みるに、キーボードを叩くことは今後もなくなることはないが、ペンの類で文字を書くような機会は減り続けるだろう。それが証拠に数年前までは手書きが当たり前であったお役所系の書類が今ではPCやネットで作るのが当たり前になってきている。春先に行った確定申告の書類もPC上でキーボードを叩いて打ち込み、プリンターで印刷出力した。もちろんすべてとは言わないが、メインはもうペンではなくなってきているのだ。
 とは言え、だからと言ってペンの類で文字を書く機会が皆無になったわけではない。街を行けば至る所でまだまだペンの類を使って書類に文字を書き込むという機会が散在している。だから僕のような人間は苦しむのだ。普段、キーボードを叩くための筋肉ばかりを結果的に優先して保持し続けてしまっている僕のような人間が、たまにペンの類で文字を書くとミミズが這うのだ。

 これを解消するための手段は何か? 単純に文字を書いて、その筋力を持続させるしかないと思った。「訓練」と言ってもいいだろう。そして僕は何かそれに適した道具などがないかと思った。具体的にはペンや紙が必須であり、それらを用意することは簡単だ。
 問題は何を書くかだった。

 こんなどうでもいい文章を毎日PCに向かってキーボードを使って叩き続けているのだから、それをペンの類で紙に書けば良いではないかと思われそうだが、それではだめだ。なぜならこういう文章を書く場合、文字を一定のリズムで書き続けることが、ほぼないからだ。考えては、ダダダダッと書き、少し時間が空いてまたダダダダッと書く。場合によっては長時間書かずに考え込む。うまく書けなくて止めてしまうことだってある。そうなると「訓練」にはならないのだ。運動して筋肉を鍛えるのと同様に、やはり定期的に継続する動作が必要なのだ。
 では他に何か適したものがないか?

 考えた結果、僕の頭に浮かんだのが「写経」だった。それなら何も考えずに目に見える文字を書き続ければいい。文字数だって変わらない。訓練には最適だと思った。そして以前「写経」の類でメディアに取り上げられていた「般若心経」のことを思い出し、それがどれくらいの文字数なのかを調べたところ自分にとっては丁度いい文字数だと思えた。
 また(詳しいことは知らないが)般若心経が宗旨にあまり関係なく唱えられているということも選んだ理由だ。前述したとおり僕は宗教に大したこだわりがない。そういう意味では何でも良かったのだろうが、広く一般に認知されているという点で般若心経なら丁度いいと思ったのだ。

 更には般若心経に示されている文字にも興味を持った。お経のたいていがそうであると思うが、書かれている文字はすべて漢字だ。その中には見慣れている漢字があれば普段滅多に使うことのない漢字もある。これに僕の興味がそそられた。
 漢字というものは単文字としての意味があるし、何文字かによる単語としての意味もある。お経として書かれたこれらの漢字は常用的な意味だけではなく宗教的な意味も込められているはずだ。それらを見て僕はここにいったい何のことが書かれているのだろうかと思った。自分なりに般若心経の内容を把握したくなったのだ。
 そんなことをしなくてもネットで調べればすぐにわかる。それは僕も知っている。でもそれではもったいない。せっかく筋肉保持のためにやるのだ。どうせなら般若心経の世界を自分なりに探ってみない手はない。

 そんなこんなで僕は数日前から時間が許す限りだが般若心経の写経をしている。どうせなら覚えたいから、漢字とそのひらがなを書いている。もちろん口で呟きながら書いている。般若心経の、その世界を理解するにはまだまだ書き続けなければならないと思っているが、いったい何枚書くことになるのだろう。想像もつかないが、きっとそうすることで僕の腕の筋肉は活き続けるはずだ。そう信じて今日も書く。

「羯諦羯諦 波羅羯諦 波羅僧羯諦 菩提薩婆訶 般若心経」(ぎゃていぎゃてい はらぎゃてい はらそうぎゃてい ぼじそはか はんにゃしんぎょう)

 ちなみに落語で有名な「寿限無(じゅげむ)」もいいかなと思っていたりする。呵々。





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