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第10話 ペット

2017/02/23 Thu 12:00
category - エッセイ
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◆僕は猫が好きだ。今は飼っていないが大学を出る頃までは実家には10匹くらいの猫がいた。(「10匹くらい」としているのは、もうかなり昔の話で、はっきりとした数を覚えていないことと、当時は色々な理由によってその数が若干流動的に上下していたからである。)
 その後、その数は徐々に減っていって、僕が30歳くらいになった頃、最後まで残っていた一匹が老衰で死んだ。僕はその頃はもう既に実家を出ていたので、それを母親からの電話で知らされたのだけど、それを聞いてあまりに悲しかったので、すぐに実家に帰る、と母親に話した。
 その最後まで生きていた猫というのは僕が高校生になった頃に生まれた猫だったから、15年ほど生きていたことになるのだが、最後はもう肋骨が目立つくらいにやせこけたよぼよぼの爺さん猫になっていた。僕は実家に帰るたびにその状態を案じていたのだけど、当のその猫は僕が必要以上にちょっかいを出すと「シャアーッ」と威嚇するくらいの元気を残していた。だから僕は気にはしつつも、まだもう少しは長生きしてくれるだろうと思っていた。でもやっぱりいつまでもそうはいかなかった。

 その猫が死んだと聞かされて、すぐに実家に帰ると言ったものの、僕は結局その猫を見送ることはしなかった。「猫が死んだくらいでわざわざ戻ってこなくてもいい。こっちできちんとやっておくから」と親に言われ、僕も仕事に追いまくられていたこともあって、そうしてしまったのだ。
 でも後から僕は、このことを猛烈に後悔した。

 仕事なんて一日くらい何とでも都合をつけられたのに……。

 高速道路を使えば片道一時間半くらいで行くことができるのに……。

 実家に戻らなかったのは僕の怠慢だったのだと今でも思っている。「わざわざ戻ってこなくてもいい」と言われ、僕はそれに胡坐をかいたのだ。

 それ以降、僕は猫に縁がない。マンション暮らしでペットを飼うことが出来なかったせいもあるが、猫とはとんと縁がない人生になってしまった。
 これならと思って玄関に大きな招き猫の置物を飾ったことがあったが、靴棚の上に置いた数日後に、あの阪神大震災が起こり、大きな招き猫の置物は、その強烈な揺れに靴棚の上から落ちて床に叩きつけられてしまい、それは見事に粉々になってしまった。それから先、今に至るまで僕は猫と関係するものにまったくと言っていいほど縁がない。

 だからなのか、それはわからないのだけれど今の自宅には犬がいる。しかも小型犬種ではなく大型犬種だ。何と体重が28Kgもある。人間であれば小学3年生くらいの体重だ。そんなでかい犬が夜になると狭い居間の中を動き回る。そして僕と目が合えば「何かくれ!」と言っているかの如く尻尾を激しく振ったり、「ウンコがしたいから外に出せ!」と窓際に立って、これまた激しく尻尾を振る。無視しているとソワソワといった落ち着きのなさを露呈し始め、更に激しく尻尾を振って僕に「早うせんかい!」と訴えてくる。
 その時僕は「ああ、オマエが猫だったらなあ」という救いようのない願いのようなものを抱きながら途方に暮れるような感覚になるのだ。そして「どうして犬を飼うことに賛成なんかしたのかなあ」と猫好きの自分に問い掛けるのである。

 この犬を飼い始めて、もう10年以上になるが、犬を飼い続けて改めてわかったことがある。それは僕が「やっぱり猫が好き」ということだ。もちろん、だからと言って今飼っているこの犬をないがしろにするようなことはしていない。責任を持って飼っているつもりだ。可愛くないのかと訊かれれば、そんなことはないと答える。いつも飼い主に従順だ。本当に、それはどうしてそこまで従順なのだと可哀想に思ってしまうくらいで、だからこっちもできる限りのことをしている。
 だが僕はやっぱり猫好きなのだ。あのツンデレ感が好きなのだ。だからか犬のあの必要以上とも思える従順さが時に煩わしくなるのだ。「オマエには自分の意思というものはないのか!」、「オマエは奴隷か!」などと思ってしまうのだ。
 もちろん、体重28Kgにも及ぶ大型犬に自分の思うままに動き回られたり走り回られたりしたら、それはそれでたまったものではないことは重々わかっていて、現実的にそんなことになったら身の危険を感じるのだけど、それでも「オマエ、もう少しどっしりと構えられんか?」と思ってしまう。
 こんな僕はやっぱり愛犬家とは言えんのだろうね。

 ちなみに、いつだったか嫁さんに「猫も一緒に飼ったらダメか?」と訊いたところ、即行で却下された。嫁さんや子供が犬派だということが主な理由だが、それ以前にそんな(金銭的)余裕が我が家にはまったくなかったのだ。

 皆さん、犬ってお金がかかりますよ。ホントに、そりゃあもう時にびっくりするくらいです。病気になったりしようものなら、その治療費の請求額に、マジで目ん玉が飛び出そうになるくらいです。(おかげで僕んちは毎月火の車で「ヒーヒー」言っています。)だから今「犬を飼おうかなあ」と考えている方、特に大型犬の類を飼うことを検討している方、脅すつもりはありませんが、どうかその点を覚悟して下さいませ。

 さて、いつになったら僕は猫が飼えるかな。たぶん早くても今飼っている犬を、きちんと見送ってからだろう。いやでもそれまで僕が生きていればいいのだけど……。




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