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文亮[ぶんすけ]

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第69話 僕の密かな愉しみ

2017/05/17 Wed 08:16
category - エッセイ
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◆2015年の正月に某放送局が放映したある番組を僕は大そう気に入ってしまった。
 僕はそれをリアルタイムで観たわけではない。放映されてから数日後の深夜に向かおうとしている時刻辺りに、僕はあるメディアに録画されていたその番組を何気に観始めたのである。

 最初、タイトルを見て何の番組だろうと思った。ドラマっぽくないし、かと言ってバラエティ番組でもない。よくある情報提供番組の類、もしくは旅情報番組の類ではないかと思った。更にお固く考えるとドキュメンタリーの類なのかも知れないとも思った。おそらく「どんなものだろうか?」と思いながら最初の数分間は普通に観るものの、その後は時折早送りを入れながら軽く観終える程度のものだろうと思っていた。少なくともその後数年に渡って僕の興味を留めさせるような番組だなんて、その時は全然思わなかった。
 しかし僕の予想は見事に(いい意味で)裏切られた。

 その番組を観た際、そばには娘がいた。娘がこの手の番組を観ることはまずない。と言うか僕は娘がこの手の番組を観ている姿を見たことがない。娘が観るのは世間の今時の若い人たちがそうであるように、流行りのドラマや歌番組が中心だ。そこにプラスしてディズニー系の映画、そして韓国系の人気ドラマを観ている。少なくとも自分から進んで僕がよく観るような中高年向けの番組を観ることはない。だから僕がこの番組を観始めた時、それは前述したように深夜に向かおうとしている時刻辺りだったこともあって、当然ながら娘は自分の部屋のテレビで好きな番組を観るのだろうと思っていた。
 ところが娘は僕が観始めたその番組を僕と一緒になって観続けた。僕同様何気にその番組を観始めた娘は、やっぱり僕同様、いや僕以上にその番組に(いい意味で)裏切られたのである。

「あかんわ、最後まで観ないと気がすまへん」
「お父さんもそうや。こういう番組やとは思わんかったわ」
「あたしも」
「そやけどこれ、2時間あるで。終わるんはたぶん午前2時回るで」
「そんなん言われたって、途中で観るんやめたら気になるやん!」
「うん、お父さんもそうや」

 そんな会話をしながら僕と娘は、その番組を観続けた。メインのドラマの間に様々なドキュメントやオムニバスドラマなどを散りばめたこの番組は、2時間という時間、僕らを少しも退屈させなかった。同じ関西圏に住む人間として近くてちょっと遠いあの地域を取り上げたこの番組は、同じ関西人として非常に興味深いものだったのだ。

 その後、この番組は好評だったのだろう、シリーズ化されて数ヵ月ごとに定期的に放送された。娘は一回目以降は観ていないようだが、僕は毎回欠かさずに観た。それはいつも一人で深夜に行われることが多かったのだけれど、僕はそれを愉しんだ。メインドラマの行く末がすごく気になったし、毎回挿入されるオムニバスドラマも楽しみだった。いったい最後はどんな結末を迎えるのだろうと、いつも興味津々で観ていた。そんな思いを、この2年半ほどの間、ずっと持ち続けていたのである。

 そして先日、この番組に最後が訪れた。僕は当日まで放映されることを知らずにいた。たまたまその日の夕方に家人が「天気予報が見たいから」と言ってテレビのチャンネルをその放送局に合わせた時、この番組の宣伝が入って、その日の夜に続きが放送されることを知ったのだ。
 危なかった。もし家人がチャンネルをその放送局に合わさなかったら僕はおそらく知らずに過ごしていただろう。そして大して観たい番組もないからと思って本を読むかPCに向かっているかしていただろう。

 僕はこの番組を観た。そして残り15分ほどになった時、今回がこの番組の最後なのだと悟った。残念だけど致し方ない。何においても始まりがあれば、いつか終わりはやってくる。気に入った番組だったから本当に名残惜しい。でもやっぱり致し方ない。

 本当にいい番組だった。
 そんなに良いと思えた番組だったのなら書けばいいではないかと思われるだろうが、今回は敢えて番組名は出さずにおく。いやはっきり言って出したくないのだ。だから書かずにおく。
 なぜなら、この番組はまさに僕の「密かな愉しみ」だったからである。


 あれから数日が経った。もう終わってしまったのだと考えると、女々しいかも知れないが、やはり少々ロス気味になってしまう自分がいる。「致し方ない」と書いたものの、やっぱりだめだ。

 あの続きが観たい!

 あれだけ好評だった番組だ。数年後でもいいし新たな展開でも構わない。是非とも再開して欲しい。切に願う。






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