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第77話 電動バリカン(2)

2017/05/29 Mon 09:08
category - エッセイ
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 五十代になったある日、僕は決心した。もはや超短髪の髪形にしなければならない、少なくともスポーツ刈りにしようと。
 それは実行され、今日に至っている。
 しかし通常の調髪であれスポーツ刈りであれ料金が同じというのが何とも納得できなかった。通常の調髪はハサミと櫛を使ってチョキチョキと髪の毛を切りながら調髪するが、スポーツ刈りは、そのほとんどを電動バリカンで調髪する。時間も数分程度だ。人間は大した労力を使っていない。なのにどうして同じ整髪料金を取られるのか?
 理由は整髪料金は技術料なのだ。どうやら我々が金を払っているのは髪の毛を切ってもらう労力に対してというよりは、その技術に対してらしい。
 言われてみれば確かにメニューには「技術料」という文言があったりする。ハサミと櫛を使ってチョキチョキと髪の毛を切りながら調髪するのは散髪屋さんが持っている技術だ。そして電動バリカンで髪の毛を切りながら調髪するのも同じく散髪屋さんが持っている技術。それに対してお金を払うのであり、労力やかかる時間に対してではないということなのだろう。
 でもやはり何だか腑に落ちない。損得勘定が出てしまうが、電動バリカンでやられてしまうと、どうしても散髪屋さんが楽をしているというか得をしているように思えて仕方がない。
 そんなセコイ考えを持つようになってしまった僕は、やがて「そんなことなら自分でやった方が得だ」と考えるようになってしまった。普通にハサミや櫛を使って調髪することは、さすがに素人の僕では不可能と言っていいが、電動バリカンを使って「スポーツ刈り」にする程度なら自分で何とかなるのではないかと思った。ネットで調べてみるに「セルフカット」という考えも世の中的には浸透していることを知った。僕と同じように市販の電動バリカンを使って自分で調髪しているという人が多くいたのだ。
 ネットで市販の電動バリカンがいくらほどするのか調べてみた。送料込みで約3000円だ。これは僕の2回分の散髪代に相当する。つまり2回分の散髪代を初期投資すれば、その後は基本的に散髪代が不要になるのである。
 これは僕にとって魅力的だった。少ないこづかいの身の上では素晴らしい方法だとさえ思えた。
 先日僕はネットで電動バリカンを注文した。その件に関する家人の反応は先日書いたとおりだ。それでも僕は試すことにしたのだ。
 
 その翌日の夕方、電動バリカンが自宅に届いた。僕はすぐに充電した。そしてその日の夜にそれを使った。
 さすがにいきなり頭髪全体を短くカットするようなことはしなかった。誰でも簡単に使えるものではあったが、だからと言って整髪技術は別物だ。僕にはまだこの電動バリカンを使いこなす力量がない。それは明白だ。そんな状態でいきなり頭髪全体を対象にするのは危険極まりない。失敗すれば「スポーツ刈り」どころか「スキンヘッド」にしなければ収拾がつかなくなってしまう可能性だってあるのだ。いくら何でもそれはまず過ぎる。
 よって今回は小手調べとして耳周りの調髪に留めた。いくつかあるアタッチメントの使い具合も試しながらゆっくりと時間をかけてすいてみた。
 結果は悪くはなかった。初めてにしては上出来だと言っていいだろう。実際にはやはりネットにあるような「簡単に」とはいかなったが、それでも買ったことは間違いではなかったと思った。こうやって回数を重ねて少しずつ慣れて行けばいいのだ。おしゃれな髪形にするのならともかく、そうではなくて単に短くカットしたいだけなのだ。だからきちんとした使い方をしている限り、自分の場合はスキンヘッドにしなくてはならないような事態になることもない。きっとこれから重宝してくれるだろう。

 電動バリカンに関しては、こんなふうにうまく行った感じだが、思うにそもそものところ、こういう状態にはやはりなりたくはなかった。白髪の長髪が僕の昔からの理想だったのだ。できれば坂本龍一や玉置浩二のような長髪の白髪になりたかった。(あの方々は脱色した上で白く染めていらっしゃるのかも知れないが、そういうのであっても僕はそっちの方が良かった。当たり前だけでど……。)

「願い」を定義するとしたら何とするか?
 唐突に書いてしまったが、その問いに対して今の僕には「叶わないことの総称」としか答えられそうにない。





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