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第29話 僕のバイクと娘のバイク

2017/03/20 Mon 08:37
category - エッセイ
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◆バイクを2台保有している。1台は僕が乗るバイクで、もう1台は娘が乗るバイクだ。どちらも原動機付自転車、いわゆる「原チャリ」で、更にはどちらも近所に住む実姉の息子、つまりは僕の甥っ子がネットで探し出してくれて格安で購入できたものだ。
 僕自身、いや、娘もそうだと思うのだけれど本当は新車が欲しかった。しかし残念ながら僕がバイクを入用になった時も娘が同様に入用になった時も、経済的に余裕がなかったから中古バイクしか買えなかった。それに今のバイクに乗る前に同じように甥っ子が中古バイクを探し出してきてくれたことがあって、それはそれはボロい2ストエンジンの原チャリだったのだけれど、何だかんだ言って5年くらい乗り続けていられたという経緯があったものだから、中古で我慢しょうということになり、娘の場合も同じように中古で十分ということになった。
 そういう特にどうでもいいいきさつで僕の家には2台の中古バイクがある。基本的にはどちらも問題なく乗り続けられている。しかしやはり中古であるがゆえに不安がないわけではない。

 僕が乗っている原チャリだが、これは中古ではあるもののエンジンは好調で、その前に乗っていた2ストのボロボロ原チャリと比べるとスピードはまあまあ出るし燃費も非常に良い。以前の2スト原チャリは、毎日、駅~自宅という近距離を往復する程度なのに、最低でも一ヵ月に2回は給油する必要があった。しかし今のバイクは1回給油すれば余裕で一ヵ月は持つ。4ストエンジンということやガソリンタンクの容量が以前のものより少し大きくなったことが理由かも知れないが、それでも燃費の良さには満足だ。だがそれでもやはり不安がないわけではない。
 タイヤの空気圧の減りが異常に早い。これはちょっと困りものだ。いくら燃費が良くても乗っていると不安が過る。できればタイヤ交換をしたいところだが、見た目には問題がないからそのままにしている。でもバイク屋に持って行って点検してもらったら、きっとタイヤ交換を勧められるだろう。前後共に同じ症状が出ているから2本とも変えた方がいいと言われるだろう。そしてその費用は工賃を含めたら、きっと2万円くらいはかかってしまうだろう。だが残念ながら今の僕にはそんな経済的な余裕がない。
 一応パンク修理剤はバイクに常備している。しかし乗っていて急にタイヤに何か問題が起こったら……と思うと、やっぱりすごく怖くなる。
 だったらケチっていないでさっさとタイヤ交換しろよと思うのだが、やはり今は現実的に厳しい。それゆえ今のところ原チャリに乗る際は30Km以下という超低速で、しかも基本的に乗るのは駅までで更には交通量の多い幹線道路は極力走らないこととしている。
 このことを嫁さんに話したところ「車からしてみたら一番迷惑に思われる原チャリ」と言われた。僕もそう思った。道路を法定制限速度の30Kmでチンタラ走られたりしていたら車を運転している側だと、その原チャリは非常にうっとおしいものだ。狭い道だったりすると抜かすのも怖いし煩わしい。
 しかし原チャリの法定制限速度は30Kmだ。そして僕の経済的事情と原チャリが抱える問題を考えると、こう走らざるを得ず、これはまだまだ当分の間は続くものと思われる。

 そんなふうに僕が自分の中古原チャリに対応していたら、今度は娘の中古原チャリに問題が起こった。
 娘の中古バイクも4ストエンジンで中古と言っても見た目は、さほどボロくない。さすがに「新品」だとはお世辞にも言えないが使用年数から考えると、まあまあ良品と言っていいものだ。しかしだからと言って問題が起こらないというわけではない。娘の場合、雨の日はもちろん、ちょっと寒かったりするとバイクには乗らず、嫁さんに車で駅まで送ってもらっている。
 僕は寒くても雨が降っていないのであれば自分でバイクに乗って駅まで行けと娘に言っているのだが、嫁さんはこういうところは娘に甘くて、「もうっ!」と少し憤慨したようなことを口にしはするものの顔にはそういった表情は浮かべずに当たり前のように娘を車で送って行く。もちろん帰りも駅まで迎えに行く。本当に甘いなあと思うのだけれど、僕がそれを嫁さんに言い過ぎると嫁さんが機嫌を悪くしてしまって、それはそれで僕もうっとおしくなるので結局嫁さんの意思に任せている。
 そんなこんなで娘の場合はバイクに乗る機会が非常に少ない。そのためバイクには本来ならあまり起こらない問題が起こる。
 例えばバッテリーが上がりそうになるとかタイヤの空気圧が異様に減ってしまうというようなことは今の事情からして、よく発生してしまう現象だ。
 こういったことが起こると、その被害は僕が被ることになる。
 ご多分に漏れず世間の女性の多くがそうであるように娘にはバイクに関する知識が全くと言っていいほどない。故障が発生しても自分で何とかしようという気がまるでなくて、それは父親である僕がやるべき仕事だと思っている。(これは嫁さんがうちの車の主たる使用者であるにもかかわらず、車に何か問題が起こったら(もちろん掃除も含めて)対応するのはダンナである僕、としているのとまったく同じ思想である。)
 僕としては、使っている者が自分でバイク屋に持って行けよって思うのだけれど、やはりそんな気は毛頭ないらしく、放っておくとバイクの状態が益々悪化して修理代がかかるまでになってしまい兼ねないので、結局僕がそうなる前に手を打つことになる。毎度毎度「困ったものだ」と思うのだが、不思議なことに娘のバイクのような、こういう使われ方をするバイクに限って思いがけない故障のようなものも発生する。本当に困りものだ。

 というのも先日、嫁さんから「娘のバイクの後ろのタイヤの斜め下辺りの地面に、何かが漏れたような痕があるんだけど」と言われた。実際に見てみると確かに地面に直径30~40cmほどの円状の痕が現れている。
 これは何だろうと思い、よくよく見てみると、後輪左側にある駆動装置のどこかからオイルのようなものが漏れている様相だ。
 これはもう僕の手には負えない。いや負えるかも知れないけれどバイク屋に持っていった方が賢明だろう。だが「またいらん金がかかるわ」と思うと、すぐにウンザリとした気持ちが湧いてきた。

 僕は結婚するまで中型バイクに乗っていた。(今もそうなのかどうかは知らないが)当時はいわゆる「バイク乗り」であれば、例えばオイル交換やプラグ交換、タイヤの空気圧の調整といった簡単なメンテナンスは、バイク屋にやってもらうとしたら工賃だけで2~3千円は取られてしまうから自分で行うのが普通だった。簡単なメンテナンスは自分でやることでお金が節約できるのと同時に、バイクに対する知識だけでなく愛着心をも増やすものだ。僕も当時はそういうことを当たり前のこととしてやっていた。だから今でもその程度のことならやろうと思えばできないことはないのである。しかし今はあまりに簡易な工具しか持っていなくて、オイルとかエアクリーナーの点検作業に要する時間や、交換が必要となった場合の、それに対応する時間と費用のことをも考えると、それを自分でやろうだなんてこれっぽっちも思えず、すぐにバイク屋に持っていくことを考えた。
 僕はすぐに嫁さんにその旨を伝えた。もちろん、かかる費用は娘もしくは家計からという前提だ。できれば父親として、もしくはダンナとして太っ腹なところを見せたいところだが現実的にそれは不可能だ。情けない話だが今の僕には数千円が惜しい……。

 早速近所にあるバイク屋に娘のバイクを持っていき、点検を依頼した。症状を話したところ原因もほぼ判明した。
 何でもガソリン中のある成分とか水分とかはエンジン内部の燃焼にて本来は蒸発してしまうのだが、たまにしか乗らず、かつ短距離でエンジンが十分温まらないような運転をしていると、そういったものが蒸発せずにオイルタンクの方に回ってしまうことがあるらしい。そしてそうなるとオイルタンクの許容量を超えてしまうので、その分が排出管を通って外に出るようになっているらしい。
 店員さんがそういうことを話しながらオイルゲージを確認すると、オイルゲージの「MAX←→MIN」と示された幅を遥かに超えたところまでオイルが入った状態になっていた。
 店員さんはそれを見て「点検してみますが、まず間違いないでしょう」と言った。
 僕は修理費がどれくらいかかるかを訊いた。するとオイル交換だけで済めば2千円ほどだが、点検して他に交換が必要なものがあれば、その部品代が加わるということだった。少なくともオイル交換の処置をしなければ、このままだといずれエンジンがまともに動かなくなるとも言われた。僕自身もおそらくそうなるだろうと思ったので結局修理を頼んだ。
 修理はその日のうちに終わった。点検した結果オイルクリーナーのスポンジがボロボロになっていて、ほとんど機能していなかったため、それの交換もした。
 費用は工賃を含めて2800円。大昔の僕なら「高いなあ」って思っただろう。でも今の僕は「その程度で済んで良かった」と思った。

 バイクを自宅に持ち帰って嫁さんに修理の内容を話したが、嫁さんにとってはチンプンカンプンな話だったようだ。仕方あるまい。理解しろという方が無茶なのだ。
 その後帰宅した娘に修理の事を話した。だが修理にいくらかかったかは話さなかった。娘が修理代を出すかどうかについては僕は関知しない。その辺りは嫁さんに任すことにしたのだけれど、きっと娘は修理代を払わないだろうし嫁さんも家計で対処とするだろう。まったく僕たちは本当に娘に甘い……。

 修理した日以降、春に向かって暖かい日が増えてきた。時に寒の戻りがあって寒い朝があったりするが、それでも真冬の寒さとまでは行かないから、バイクに乗って駅に行くことに特に支障はない。だが娘はまだ相変わらず嫁さんが運転する車で自宅と駅の間を送り迎えしてもらっている。「やっぱりまだバイクに乗るのは寒くて耐えられん。4月になったら考える」というのが娘の言い分だ。
 でもきっと4月になっても娘は何かと理由をつけては車での送迎を熱望するだろう。そして嫁さんはやっぱり「もうっ!」と少し憤慨したようなことを口にしはするものの顔にはそういった表情は浮かべずに当たり前のようにそれに応えるのだろう。これらは娘のバイクがまたもや好ましからざる状態へと向かっていくことを意味し、それはつまり未来の僕に再びあのウンザリ感をもたらすことを示唆しているのだ。(村上春樹の文体を真似するつもりは毛頭ないのだけれど)このことを考えると僕はまた「やれやれ」と思わざるを得ない。




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