ヘッダー画像

管理

Author:fumigakiya
ようこそ。
文書き屋日碌へ

最新記事

カテゴリ

カレンダー

05 | 2017/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -

ランキング

[ジャンルランキング]
小説・文学
1477位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
その他
129位
アクセスランキングを見る>>

Access(P)

Access(U)

宣伝

ラジコンのことなら


結果にコミット


プリンターのインクなら


パソコンなら
デル株式会社

自動車保険やバイク保険なら
チューリッヒ保険

アフィリエイトするなら
    
            

第35話 見続けている夢

2017/03/28 Tue 07:10
category - エッセイ
コメント - 0
                         
このエントリーをはてなブックマークに追加
◆この歳になっても夢を見る。ここで書く「夢」とは長年の「思い描いている夢」のことではなくて単純に「眠っている際に見る夢」のことだ。先にそれをはっきりさせておこう。その方が混同しなくていいだろう。

 再度書くが、この歳になっても夢を見る。それはもう毎晩と言っていい。見ない日はない。
 毎晩何かわけのわからない夢を見ていて、その夢の中で時にうなされたり、時に怒ったり、時に泣いたりしている。そしてそれが現実の体の動きを伴うことも珍しくない。具体的には目が覚めているのに、そのまま夢の内容を引きずって訳の分からないことをどうにかしようと必死で悩み続けていたり、夢の中の怒りの感情のまま、やみくもにそばの壁を拳で殴ったり足で蹴ったり、はたまた時には号泣していたりしているのだ。
 質が悪いことにどんな夢を見ていたのか、たいていの場合は目が覚めた時点で忘れてしまっているものだから「何を俺は悩んでいたのだろう」とか「何を泣く必要があったのか」と、覚めた感情でアホらしいと嘆いてしまうというような精神的に不衛生な状態になってしまうし、場合によっては遭う気もない痛い目に遭ってしまって肉体的にもダメージを負ったりしてしまう。本当に困ったものだと思っている。
 これは今に始まったわけではなく、昔からこうなのだ。若い頃ならまだしも、爆睡や熟睡の類の眠りから見放されてしまった今では、こういったことはそのまま睡眠不足に繋がっているし、下手をすれば精神的疾患にも繋がりかねない。このままだと完全に睡眠薬に頼らなくてはいけなくなるかも知れないから老化が益々進んでいくこの先のことを考えると思いやられる。人間はいつまで夢というものを見続けるのだろうか?
 
 僕は昔からずっと同じ夢を見続けている。いや違うな。もう少し正確に書いてみよう。
 まずは夢の中にはきちんとした世界がある。それは映画やロールプレイングゲームなどに見られる不思議に満ち溢れたファンタジーの世界なんかではなくて現実の世界に近い。街の様相、建造物や動植物、自然、人間、僕を取り巻く人や物。それらは本当に現実世界でよく見られるようなありきたりのものだ。だが現実と決定的に違うのは、その世界を僕は現実には見たことがないのだ。
 行ったことはもちろん見たこともない街。普通に見えるのだけど何かがちょっとズレているような建物。歩いたこともない道。訪れたこともない職場と思われる場所。やったこともない仕事。会ったこともない人、更には大昔に一度だけあったきりの人。存在しない高速道路。存在しない鉄道。それに乗ってあっちこっちを移動している自分等等。
 どう考えてももう一つの世界がどこかにあって、そこでもう一人の自分が生きているというように思えるものばかりだ。そして前述した毎晩見ている「何かわけのわからない夢」というのは、その世界にいるもう一人の僕の日常生活の出来事のように思えてならない。つまり、その世界にいるもう一人の僕に起こった喜怒哀楽が、そのまま現実の僕の体に作用しているのではないかと思えるのだ。これは考えようによっては一種の「パラレルワールド」なのかも知れない。
 ということは逆に現実の世界で僕に起こっている出来事や喜怒哀楽は、別の世界にいるもう一人の僕に作用しているとも考えられる。現実の世界で僕が目覚めている時、別の世界にいるもう一人の僕は眠りについているということか。そして現実の僕に起こったことが別の世界で眠りについている僕の夢の中の出来事になるということか。そう考えると毎晩見ている「何かわけのわからない夢」の説明もつくと言うものだ。

 ただ残念なことに、こっちの世界同様、あっちの世界の僕にもろくでもないことしか起こらない。富と名誉を得るようなことなど一切なく、安月給で長時間労働を強いられて日々の生活に追いまくられている。そしてその中でくだらないことばかりに悩まされ続け、その挙句どこにも持って行きようのない怒りや悲しみに苛まされている。パラレルワールドであるのなら、片方が悪い目を見ているのであれば、もう片方はいい目を見ているものではないのかと思うのだが、ことはそんな単純なものではないようだ。
 いや、実はまだまだ他にも別の世界というものがあって、そこにいる僕が、僕達が受けている莫大な不幸に相応するこの上ない幸せな人生を送っているのかも知れない。(つまり富の独り占めか。)もしそうなら、その世界に行ってその世界の僕を容赦なくシバキあげ、幸せを分配させたいものだ。

 ちなみに僕には、できるならばもう金輪際見たくない夢がある。それはこんな夢だ。
(注:食事中の方は読まない方がいいと思う。またそうでなくても気持ちの悪いものを読みたくないという方は読まない方がいいかも知れない。読んで気分が悪くなっても当方は一切関知しないので、読むのならばそれをご了承の上で読んで頂きたい。)

 トイレに行く。トイレと言ってもそんじょそこらにあるトイレではない。ビル内の一つのフロア全体にいくつものトイレがあるのだ。和式もあれば洋式もある。型も最新のものがあれば何十年も前のものもある。床にタイル等は敷かれていない。コンクリートそのままで、しかも荒く塗られている。フロアには窓がないから外からの光はない。灯りは蛍光灯ではなく電球だ。しかも裸電球で数えるくらいしかないからぼんやりと暗い。
 驚くことにトイレを仕切る壁は一切ない。用を足す者たちは、その姿がお互いに丸見えだ。もちろん男女の区別もない。
 更に驚くことに便器の中だけでなくフロアの床じゅうがウンコだらけだ。硬便に軟便や下痢便、とぐろを巻いているウンコや鹿のフンのようなコロコロのウンコ、さらには小便かウンコかわからないようなビチャビチャウンコ等、ありとあらゆる種類のウンコに占領されていて足の踏み場もない。
 水はチョロチョロとしか流れていない。臭いはしないが見るからに臭気と思える霧のようなものが所々で発生している。そんな中を少しでも綺麗なトイレをと探して歩き回る。だがそんなトイレは見つからず、ずっとずっと探して歩き回るのだ。

 僕はこの夢を毎年一回以上必ず見ている。しかも毎回違うビルだ。どうやらあっちの世界のトイレ事情は最悪らしい。




にほんブログ村 小説ブログ エッセイ・随筆へ
にほんブログ村

エッセイ・随筆 ブログランキングへ



関連記事
このエントリーをはてなブックマークに追加
                                 
                                      

コメント

非公開コメント

    

励みの素

励みになりますので、よろしければポチッと押してやってくださいませ。
↓↓↓↓↓
にほんブログ村 小説ブログ エッセイ・随筆へ
にほんブログ村


エッセイ・随筆 ブログランキングへ



リンク

広告その1

レンタルサーバー

広告その2