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第36話 劣等感を感じた日、夢と決別した日(1)

2017/03/29 Wed 07:10
category - エッセイ
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◆いつ頃からだろう、まったくわからないのだけれど劣等感に苛まれることが多くなった。具体的には自分には色々な意味で、もう可能性がないということ、そして人よりも色々な面で劣るということをひしひしと感じることが多くなったということだ。
 僻みなのかも知れない、いや、「隣の芝生は青い」ということなのだと、自分で長らくの間そう思っていた、いや、そう思い込ませていたのだけれど、最近はそれが現実逃避なのではないかと思い始めた。どう見たって、どう考えたって自分はやはり劣っているとしか思えないのだ。それはもう、まだ50代半ばなのに世間からも天からも運からも、いやもう何もかもから見放されてしまったんじゃないかなというような諦めの境地なのだ。

 そんなふうに強烈に思うようになってしまったのは、先日の義母の七回忌で親族たちと食事をしていた際にあった出来事がきっかけだ。別に大したことではない。他人が聞けば、おそらく「それがどうしたの?」と言うだろう。でも僕にとっては、いや最近の「完全に色々なものから見放されてしまった感」に占領されてしまった僕という存在にとっては、それはもう僕自身を諦めの境地のど真ん中へと導くようなものに思えた。

 一つ目。
 姪っ子の旦那さん。彼はまだ三十代半ばだが実は社長だった。正確には彼が勤めている会社にはいくつかの子会社があって、そのうちの一つの子会社の代表取締役を兼任している。資本金は300万円で社員数は20名ほど。小さな小さな会社らしいが、それでも経営者として第一線で活躍しているのだという事実が僕を打ちのめした。
 こっそりスマホで彼の会社のサイトを探してみたらすぐに見つかったから中身を見た。きちんと存在しているその会社、そしてそこに記載されている代表取締役としての彼の名前。確実に彼、そして彼の社長としての存在がこの世にあった。
 じゃあ僕はどうだ。どこかに僕の名前があるか? 僕という存在を示すものがこの世にあるか?
 存在はする。確かに僕という存在は社会にある。でもそれは本当に本当に、吹けばすぐにどこかに蹴散らされて飛んで行ってしまうような薄っぺらいものだ。彼と比べたら現実感に乏し過ぎる。そう思うと僕は益々打ちのめされてしまった。

 二つ目。
 姪っ子のこと。姪っ子は一つ目で登場したた彼(つまり旦那さん)と同じ会社に勤めていて、更には彼(つまり旦那さん)同様重要なポジションにいる。年齢も彼(つまり旦那さん)と一歳違いだ。今回初めて知ったのだけれど、姪っ子は大学在学中に起業して以来、自分から職を求めるような活動をしたことは一切なく、これまでずっと他人や他社から求められて職に就いてきたらしい。今勤めている会社も社長からの要請を受けて転職したそうだ。僕のような、誰からも声をかけてもらえず、更には何十社という会社を受けても書類選考で落とされてばかりの人間とは大違い、いやもう世界が違う、違い過ぎて自分という存在が、もうどうでもよくなってしまう。
 姪っ子と一つ目の彼(つまり旦那さん)が所属する会社のサイトを見た。二人の写真が掲載されていて、その顔は僕には希望に満ち溢れているように見えた。「隣の芝生は青いのだよ」という言葉がどこからともなく聞こえてきそうだったけれど、その現実自体が僕には羨ましくてたまらなかった。
 どうして俺はこういう世界に出会うことができなかったのだろうかと思うと本当に悲しくなった。

 三つ目。
 姪っ子の妹。彼女は三十代前半。今はアメリカにいる。元々は日本で仕事をしていた。有名大学を中退した後、関東地方にあるFMラジオ局でDJのようなことをしていたらしい。これからその重鎮になろうとしていたところ、語学を含めてもっと世界のことを知りたいという本人の希望により、数年前にその地位を捨ててアメリカへ旅立った。
 今、もちろん英語はペラペラ。アメリカでパティシエの勉強をし、そこそこ有名なホテルでその腕をふるい、その仕事に一区切りつけた後、今度はアメリカにおける農業及び不動産に関わる仕事にまで手を広げた。
 そしてアメリカでの仕事に一応の結果を得た彼女は近日中に日本に帰国し、詳しくは知らないが何かしらの事業を起こすらしい。
 彼女には、まだまだやりたいことや試したいことがあるそうで、そのバイタリティは尽きることがないようだ。彼女はまだまだたくさんの可能性に満ち溢れている。
 そんな話を聞いているだけで僕は自分のみずぼらしさに情けなくなってしまう。

(次回「第37話 劣等感を感じた日、夢と決別した日(2)」に続く)




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