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第34話 久しぶりのビールはアサヒスーパードライ

2017/03/27 Mon 07:10
category - エッセイ
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◆僕は普段はアルコール類は一切飲まない。若い頃は休日前の夜に限らず、平日でも行きつけのスナックで飲み明かすというようなことを、しょっちゅうやっていたものだが、結婚してからは、そういうムチャ飲みのようなことは一切影を潜め、お酒を飲むのは何か宴会の類がある時くらいという状態が長く続き、45歳を過ぎた頃になると自分から進んでお酒を飲むというようなことをしなくなった。
 別に断酒しようとしたわけではない。何かの病気になったから飲まなくなったというわけでもない。その頃は単に飲みたいと思わなくなったから飲まなかっただけだ。だからたまにある宴会の際などは、付き合いもあったから軽く飲んではいた。しかし数年前に腸の病気で入院したことをきっかけに煙草をやめたのだが、それと同時に飲酒も一切やめてしまった。それは医者から勧められたわけではなく、あくまで自主的なものだったのだけれど、健康のことを考えると、少なくとも当分の間は飲まない方がいいだろうと思ったのだ。それに腸の病気で入院したという事実は宴会に出ても酒を飲まない口実にすることができた。そしてそんな状況がずっと今に至るまで続いていたのである。
 ところが一週間ほど前のことだ。自宅のPCを起動してメールのチェックをしていたら、ずっと昔に入会してそのままにしていたアサヒビールのサイトから「アサヒスーパードライ試飲モニター募集」というようなメールが届いていた。いつもなら中身も読まずに削除するのだが、その時は何も考えずに中身を読んだ。そこにはモニターに応募するとタダで「アサヒスーパードライ(缶350ml)」が2本もらえるとあった。
「アサヒスーパードライ」。僕はビールの中ではこれが一番好きだ。初めてこのビールを飲んだ時、それは確かこのビールが発売された時だったから1987年のことだったと思うのだけれど、生まれて初めてビールが「うまい!」と思った。それまでも日本の有名ブランドはもちろん、いくつかの海外ブランドのビールも飲んでいたが「うまい」と思ったことは一度もなかった。喉の渇きを潤すあの一杯目の爽快感は好きだったが、飲み続けるにつれ苦みだけが目立ってくるものだから、どうしても「うまい」という感想は出てこなかった。
 しかし「アサヒスーパードライ」は違った。初めてあの辛口を味わった時、素直にうまいビールだと思ったし、それは飲み続けても飽きがこないものだった。
 それからというもの、ビールと言えば「アサヒスーパードライ」だった。他のメーカーが真似をして類似品を発売しても基本的にビールは「アサヒスーパードライ」を僕は飲み続けた。ただ、残念なことに発泡酒といった安価なビールもどきが発売されると、経済的事情から家では発泡酒しか飲めなくなったのだが、それでも外で飲む際はできるだけ「アサヒスーパードライ」を飲んでいたものだった。しかし前述したとおり、僕は徐々にビールはもちろんのこと、お酒の類は飲まなくなってしまい、「アサヒスーパードライ」を口にすることもしなくなってしまった。
 そんな僕であったのだけれど、たまたま見たこのメールに遊び心が湧き、試飲モニターに応募したのだ。だが「どうせ抽選で外れるだろう」という思いが前提にあったから、すぐに僕は応募したこと自体を忘れた。はっきり言って僕にとってはどうでもいいことの類だったのだ。

 それから数日経ったある土曜日の午前中、自宅のインターホンが鳴った。こんな時間に誰だろうと思ったら、相手は宅配業者で「お届け物です」と言う。応対すると両手に収まるほどの小さな箱を渡された。パッと見たところ宛名は僕になっていたが、ここ数日の間に何かを注文したような記憶はなかったから、これがいったい何なのかまったく見当がつかなかった。何かの送り付け詐欺だろうかとも思ったが宅配業者が差し出した伝票に「アサヒビール」という文字を見つけると、すぐに記憶が蘇った。
 家に入って依頼主名をじっくりと見てみると、それが間違いなくアサヒビールから送られてきたものだということがわかり、「間違いなくあれだ!」という確信を僕は得た。
 急いで箱を開けると中には「アサヒスーパードライ(缶350ml)」が2本入っていた。そして「アサヒスーパードライ試飲モニター お申込みありがとうございました」で始まる手紙が同封されていた。つまり数日前に何気なく応募した試飲モニターに当選したのだった。

20170328用_ビール画像

「これはもう飲まねばなるまい!」
 
 僕はそう思った。猛烈にそう思った。
 最後にビールというものを飲んだのはいつだっただろう。全然思い出せない。それくらい長い間飲んでいなかったのだ。だからそう思いはしても実際に体が受け付けるのだろうかとも思った。飲んだところで昔のように「うまい!」と感じることなく単に「苦い!」と思うだけかも知れない。最悪は一口飲んで、残りを捨ててしまうかも知れない。しかしこれも巡り合わせというものだ。自分が当選して無料で提供されたのだ。ここはやはり自分が飲むべきだろうと思った。

 家族が寝静まった夜中、僕は冷蔵庫に冷やしていたアサヒスーパードライを一本取り出した。プルタブを引き、中身をこれまた冷やしておいたコップに丁寧に注いだ。
「ああ、ビールの匂いだ。スーパードライの匂いだ」
 数年のブランクがあるが、この匂いはきちんと覚えていた。

 一杯目を半分ほど一息で飲んだ。
 うまい! やっぱりうまいわ、スーパードライ!

 結局1分ほどで飲んでしまった。ほとんど一気飲みだった。

 久しぶりに飲んだが、こんなにおいしかったんだ。まだ一本残っているが、それはまた近いうちにじっくり飲むことにした。
 毎晩のようにアルコールを摂取するのは考えものだが、たまに飲むのは悪くはない。これからは少しはこうやって楽しんでみようかな。




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