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第42話 落選、バカは死ななきゃ治らない

2017/04/06 Thu 07:10
category - エッセイ
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◆3月末日、もう完全に結論が出ているだろうと思い、結果発表を見るために某賞のサイトにアクセス。思ったとおり、そこには入賞作品名と入賞者の名前が公開されていた。
 その中に昨年の初秋頃に応募した自分の作品の題名とペンネームを探すも、予想したとおり、それらしき欠片すらなし。
 完全に落選したことが明白になった。

 既にわかり切っていたことだった。今年のはじめに三次審査通過作品が昨年末に既に発表されていたことを知り、その中になかったのだ。しかし非常に未練がましい僕は、才能のない者がやりがちなことである、「もしかしたら何かの手違いがあるのでは?」とか「最終的に何らかの再選考が入るのではないか?」とか「敗者復活賞のようなものができて、そこに食い込むのではないか?」とか、果ては「賞とは関係なく別の形でオファーがあったりするのではないか?」などといった妄想に未練たらしく依りかかり、ズルズルと今の今まで現実逃避していたのである。
 これは毎度毎度繰り返されることだ。自分でも自分に呆れてしまう。単に才能がないということを認めたくないのだ。現実は如実にそれを物語っているのに、自分は物語を書く人間のくせしてそれを認めない。本当にバカである。

 どうして僕がこんなバカな幻想を抱くようになってしまったか。それは過去の経験が影響している。
 十年ほど前のことだ。僕はその頃もやっぱり若い頃から漠然と持ち続けていた「いつか作家になりたい」という夢を実現するために、やっぱり(どうしようもないほどくだらない)小説を書いては出版社が主催している賞に応募していた。もちろん結果は、どれも一次選考にも引っ掛からない散々たるものだった。普通、何年もそういった散々たる結果を見続けていたら分別のある大人なのだから諦めがつくところなのだが、その道を外してしまう出来事が起こったから始末が悪くなってしまった。
 何がどこでどう間違ったのか、ある日の夕方に某出版社(一応はまあまあ知名度のある出版社だ)の担当者から、いきなり電話がかかってきたのだ。話を聞くと、応募した作品は選外になったが個人的には面白いと思ったので他に何か書いているのであれば読ませて欲しいということだった。
 僕は舞い上がった。もちろん表面上は冷静を装ったが心の中ではガッツポーズのオンパレだった。
 僕はその人に、メールで送る旨を伝えたのだけれど、こういうのって本当にある話なのかどうかが気になったものだから、ネットでその出版社の評判を検索してみた。するとまず山のように出てきたのが「自費出版を勧める会社」といった類のものだった。
 読むと、その出版社は作品を応募してきた人に電話をかけて作品を褒めるのだけれど、それは自費出版を持ちかけるための口実だとか、応募した人にしつこく自費出版を持ちかける単なる営業だとか、自費出版詐欺だというようなものばかりだった。
 確かにその出版社から自費出版している人がたくさんいて、その中からベストセラーになった小説もあったのだけれど、そういった風評は僕に「やっぱり今回の話は自費出版を持ちかける話なのだろう」と思わせた。もし僕に最終選考に残ったというような経験がそれまでにあったのであれば、そう思わなかったかもしれないが、一次選考にさえ引っ掛かったことがない身の上は、自分が才能に溢れている人間だとは思えず、それよりは営業のカモになる人間である可能性の方が高いと思わせたのである。
 僕はそれからしばらくして、その出版社に電話をし、その旨を訊いてみた。「自費出版するようなお金はない」ということも明確に告げた。
 相手は、自費出版を持ちかけることは確かにあるが、それも社内で検討して審査に通ったものだけで、やみくもに営業をするようなことはしない、というようなことを話した。でも僕が期待していた、その後の話はなかった。僕は自費出版云々の話の確認はもちろんだけれども、それよりもその人が本当に僕の書いた作品を面白いと思ってくれたのか、更に本当に他の作品を読みたいと思ってくれたのか、作品ベースでどう思っているのかが聞きたかった。「自費出版云々の話は後回しにして、まずは他の作品を読みたい」と、もう一度きちんと話してくれたら僕は素直にその人に他の作品を読んでもらっただろう。
 だが話はそこまでに至らなかった。僕が抱いた不信感や疑念は払拭されず、後日僕はその出版社の人からの申し出を辞退する旨のメールを送った。
 その後、その出版社からの連絡はピタリと止んだ。
 今から考えれば、あの時もう少し前に進んでみても良かったかも知れない。もしかしたら今その方面の仕事をする立場になっていたかも知れない。はたまた有頂天になって自費出版にバカみたいな無駄金を注いで後悔していたかも知れない。いずれにしろ今となっては後の祭りだから何を考えても仕方がないのであるが……。

 こんなできごとがあったから、その後の僕にはずっと「結果がダメであっても、その後に何かが起こるかも知れない」という思い込みのようなものが居座るようになってしまった。本来なら「ダメなものはダメなのだ」という現実を直視すべきなのに、そんな幻想が僕の中に居座ってしまったがために僕はそれができなかった。今回もそうだ。年明け早々に結果がはっきりしていたのに、こんな時期までズルスルと幻想を引きずっていたのだから本当にバカとしか言いようがない。
 
 さて、この落選した小説、いったいどうしようか。せっかく書いたのだから、またどこかの小説投稿サイトに投稿して放っておくか。もしかしたら忘れた頃に何かが起こるかも知れないから、そうするとしよう。
 あれ? やっぱり僕は懲りていない? 
 バカは死ななきゃ治らんか……。






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