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文亮[ぶんすけ]

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第58話 騙されていない?

2017/04/27 Thu 07:38
category - エッセイ
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◆4月某日の新聞の朝刊に「たばこ対策 五輪にともる黄信号」というタイトルで、「『たばこのない五輪』に黄信号がともっている」と書かれていた。何でも「世界標準と言っていい『屋内全面禁煙』に踏み込んでいない」とか「たばこの煙は好き嫌いの話ではない。生命・健康に直結する問題だ」とか「人々の健康に目をつむる『たばこ後進国』のまま、世界から選手や観客を迎えるのか」等、煙草の煙というものを完全に頭から否定している論調だ。

 以前から思っていたのだけれど(僕だけでなく他にも同じ考えの方々が多くいらっしゃると思うのだけれど)、どうしてこんなに煙草の煙にばかり厳しいのだろう? 僕にはまるで煙草を大麻や覚醒剤といった非合法のものと同じような扱いにしているように見えて仕方がない。
 煙草はきちんとした合法のものだ。それを作ることによって生活の糧としている農家や企業も存在する。もちろんその両者が行っている商活動も合法だ。税金だってきちんと払っているだろう。購入者だってそうだ。購入額の半分以上が税金であるその商品をきちんとお金を出して買っている。なのにどうしてこんなに煙草ばかりが槍玉に挙げられているのだろうか?

 世間でよく言われているのは「受動喫煙」、つまり吸っていない人が喫煙者からの煙草の煙によって被害を被るということだ。以前から声高に叫ばれている「煙草は百害あって一利なし」、「肺がん等の重大な疾病を引き起こす原因」等の健康を害するものの何物でもないという考えも健在だ。
 確かにそう思う。煙草を吸ったことがない人にとっては煙草なんてものは悪の物質以外の何物でもないだろうし、自分の周りにあの煙や臭いがあるだけで嫌だと思われるだろう。更には「煙草の煙を吸ったら病気になる!」と思われている方もいるだろう。あんなものを高いお金を払って買って吸っている人間の気が知れないという方もいると思う。

 僕はかつて喫煙者だった。20歳になる頃から吸い始め、途中1年半の非喫煙時期を除き50過ぎまで1日1箱のペースで煙草を吸っていた。最初はセブンスターという煙草を吸っていたが40代になってからは1mgの軽い煙草に変えて吸い続けた。
 もちろんマナーはきちんと守っていた。(いや、学生の頃は少々マナー違反なことをしていたが……)社会人になってからは就いた仕事がコンピューターという精密機器を扱うもので昔から職場自体が分煙が徹底されていたから僕も自然とそれに倣うようになった。自宅に帰っても基本的に煙草は外で吸うか最低でも換気扇の下で吸うということを徹底した。自家用車の中で吸うことなんてもちろん言語道断。周りに非喫煙者がいたら極力距離を取って吸う。自分の体にも極力煙が纏わりつかないように吸う。信じてもらえないだろうが基本的にはそれくらい気を使って吸っていた。
 あんな体にとって不健康極まりないものを、そんなに気を使ってまで吸うくらいなら、いっそのこと止めてしまえとよく言われたが、僕は喫煙を止めようとは思わなかった。肉体的には健康に良くないことは重々承知していたが精神的には必ずしもそうだとは思えなかった。はっきり言って煙草は僕にとっては精神安定剤と言っても過言ではなかった。もし煙草を吸っていないかったら僕は30代でおそらく酷い十二指腸潰瘍で死んでいたんじゃないかと思う。
 と言うのもその頃の仕事によるストレスは尋常なものではなかった。現在の過労死ラインと言われる80時間を遥かに超える残業を毎月こなすことが当たり前であったあの頃、日々刻々と発生する膨大なストレスを、できるだけ効率よく何かで発散しなければ体が持たなかった。毎晩深夜まで職場にいた身の上でそれを成し得るには喫煙しかなかったと言ってもいい。今でこそ過労死は新聞沙汰になるほど大きな社会問題として取り上げられるようになったが、その頃なんて誰も助けてくれなかったのだ。うつ病や胃潰瘍、十二指腸潰瘍になっても当たり前のように「職業病だ」なんていう程度で済まされていた。それに当時の社会は明るみにならないよう必死でもみ消しに走っていたが過労死や自殺だって珍しくなかった。(たぶん今の社会でも根底にある考え方は当時とさほど変わっていないだろう。)自分の精神がズタズタにならないためにも自分にとってベストと思われるストレス発散方法や気分転換方法が必要だった。それが僕にとっては喫煙だったのだ。

 話が少々逸れたので元に戻そう。
 煙草は百害あって一利なしなのだろうが、精神的に気持ちを落ち着かせる効果があることは間違いない。これはかつて喫煙者であった僕がその効能を前述したとおり十分体験しているから絶対に正しい。そういう意味では煙草は100%悪ではない。
 しかし世の中は以前から煙草を忌み嫌っており、近年それは激化していて、まるで人間が病気になるのは煙草のせいであり、煙草こそが諸悪の根源だと言わんばかりに排除しようとしている。

 本当に煙草だけが悪いの?

 10数年前くらいからだったか煙草のパッケージには「肺ガンになるリスクが高まる」だの「肺気腫になる可能性がある」だの喫煙することによるリスクが直接印刷されるようになった。(他の商品でこういうケースってあり得ないよね。)他にも煙草の自動販売機や看板の類にもそうった危険性を煽る文言が直接載るようになったりした。それが功を奏したのかよくわからないが、喫煙者数は年々減少し2016年の喫煙者率は19.3%ということでピーク時に比べて激減しているのだそうだ。しかし肺がんの発症数は今も増えている。長らく肺がんになる大きな原因は喫煙だと言われ続けてきたのにだ。

 これはつまり喫煙だけでなく他にも原因があるということだ。なのに政府も有識者も、新聞をはじめとするメディアも、そういうことは、これっぽっちも取り上げない。逆に今もなお何だかんだと難癖をつけるように煙草の煙による健康への悪影響ばかりを派手に取り上げて煽り続けている。人間の健康に悪影響を及ぼすものは他にもたくさんあるはずなのに、殊更喫煙や受動喫煙ばかりを取り上げる。まるで煙草だけが悪いのだと政府やメディアが挙って国民を洗脳しているか、それとも煙草に国民の意識を向けさせているように僕には見える。

 考えてみて欲しい。受動喫煙ばかりが声高に叫ばれているが、それ以上に大量で酷い煙が僕らの周りにあるではないか! それが何か、誰にだってわかる。

 僕らの周りにある大量の煙。それは自動車の排気ガスだ。
 確かに排ガス規制は厳しいものになっているしハイブリッド車も普及した。クリーンディーゼルと呼ばれるエンジンも登場した。しかし排気ガスがゼロになったわけではない。車の数も全体的には減っているかも知れないが都会では依然大量の車が走っていて毎日大量の排気ガスを排出しているのだ。そしてそれはもちろん有害ガスなのだ。僕らは毎日その有害ガスを大量に吸っているのだ。それは僕らが煙草の受動喫煙で吸い込む煙の量の比ではない。
 更にはジェット機が吐き出す排気ガスも侮れないし、工場から吐き出され続けている煙だって(かつてよりは規制されているだろうが)無視できるものではないと僕は個人的に思っている。
 もし時間があれば、快晴の日に少し高めの山に登って都心部の方を眺めてみて欲しい。都心のビル群と青い空の間に黒っぽい一層が浮かんでいるのを見ることができるはずだ。大気汚染は今の日本でもしっかり存在している。僕らの周りには煙草の煙を遥かに凌駕する大量の有害な煙が存在していて、僕らはそれを毎日吸わされ続けているのだ。
 ならばそれによる健康被害があったっておかしくはないだろう。だがなぜかそういったことは政府もマスコミもほとんど取り上げない。これも「生命・健康に直結する問題」なのにだ。目にするのは煙草による害のことばかりだ。しかもそれを煽っているようにも見えるから僕には怪しく見えて仕方がない。

 この風潮を見るに、僕にはどこかの誰かが、煙草や受動喫煙による害ばかりを意図的かつ大々的に取り上げ、それを隠れ蓑にして、自動車から排出される大量の排気ガスや各地にある工場からの大量の排煙によって引き起こされている健康被害という本来大問題とされるべきものから一般大衆の意識を逸らさせているのではないかと思えて仕方がない。

 例えばもし自動車の排気ガスの有害性が受動喫煙なみに叩かれでもしたら……、そんなことになってしまったら儲けられなくなって困る、という人間がいるんだろう。そしてもしそれでこの国の最も重要な産業の一つである自動車業界が打撃を受けるようなことになりでもしたら、更にそういう人間が増えるのだ。日本の経済に悪影響を与え兼ねないことはできるだけ表には出したくない。この国の政治家や官僚ならやりかねないと思わないかい?






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