ヘッダー画像

記事執筆者

文亮[ぶんすけ]

Author:文亮[ぶんすけ]
 
ようこそ。
文書き屋日碌
[ふみがきやにちろく]へ
作家もどき? いえ、作家きどりのオッサンです。
もちろん記事はすべて自分で書いています。
 

最新記事

カテゴリ

最新コメント

カレンダー

05 | 2017/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -

ランキング

[ジャンルランキング]
小説・文学
556位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
その他
46位
アクセスランキングを見る>>

月別アーカイブ

Access(P)

Access(U)

呟いてます

宣伝

ラジコンのことなら


結果にコミット


プリンターのインクなら


パソコンなら
デル株式会社

自動車保険やバイク保険なら
チューリッヒ保険

アフィリエイトするなら
    
            

第64話 摩耶学生センター(1)

2017/05/10 Wed 09:43
category - エッセイ
コメント - 0
                         
このエントリーをはてなブックマークに追加
◆昨日(5月9日火曜日)の朝日新聞の夕刊1面に「神戸にマヤ遺跡?」という題の記事があった。何のことだろうと思って読んでみると、それは今は廃墟となっている「旧摩耶観光ホテル」に関する記事だった。

「これってマヤカンじゃないか!」
 写真を見つつ記事の最初の部分を読んだ際に、そう思った。
 何と懐かしいかな、摩耶学生センター!
 僕らよりも上の年代の方々にとっては「旧摩耶観光ホテル」なのだろうが、僕の年代になるとおそらく「摩耶学生センター」と言った方がしっくりくるのではないかと思う。そこは元々は「摩耶観光ホテル」であったのだけれど、確か1960年代には休館となり、その後しばらくの年月を置いて1970年代後半ごろから「摩耶学生センター」として主に学生のゼミ合宿やサークル合宿専用の施設として使われていたのだ。

 僕も大学生だった頃、ここをよく利用した。初めて利用したのは、以前にも登場したあるサークルに入会した際に新歓(新入生歓迎)コンパがここで催された時だ。
 新入生であった僕は最初、先輩から「摩耶山にある摩耶学生センターっていう所で泊りがけで新歓コンパをやるからオマエも参加しろ」と言われたのだけれど、当時の僕には摩耶学生センターという施設の知識なんてまったくなくて、そこがいったいどんな場所なのか見当がつかなかった。だから続けて先輩から「そこって昔は観光ホテルだったんだ」と聞かされたものだから、さぞかしいい所なのだろうと思った。
 当日、阪急電鉄神戸線の三宮駅まで行き、ダイエーで買い出しをした後、バス(確か阪急バスだったか?)に乗って摩耶ケーブル乗り場まで行った。そして摩耶ケーブルに乗って摩耶山の中腹辺りで降りて少し歩いた後、摩耶学生センターと称されるその建物が見えた。
「あれのどこが元観光ホテルなの?」
 想像していたのとまったく違った。はっきり言ってボロい、いやボロ過ぎた。
 中に入ると更にそのボロさに驚いた。「学生センター」と呼ぶにしてもボロいのだ。更にはどこからか何か酸っぱいニオイもしてくる。いったい何のニオイなのだろうと思ったが、その時はわからなかった。ただ先輩たちが何も気にせずに、当たり前のようにその建物の中に入っていったものだから僕もそのまま一緒に中に入った。しばらくすると慣れてしまったのか得体の知れないニオイは気にならなくなった。
 しばらくすると新歓コンパが始まった。ここでコンパが行われる場合、参加するメンバーは現役メンバーだけではなくOBやOGも参加する。その日もご多分に漏れず数人のOBやOGが参加していた。
 料理はすき焼きだ。ダイエーで買い出しをしたのはこのための材料だ。食い物はすべて自分たちで用意しなければならないのだ。
 飲み物は主にビールだ。確かこれは管理人の手によって瓶ビールが用意され、他にOBたちから日本酒の一升瓶が何本か贈られていた。
 宴に使われた部屋は大広間のような部屋だ。かつてはホテルだったというだけあって床が板の部屋だったのだろうが、その時は既に畳が敷かれていた(と思う)。その時新入生は僕を含めて8名いて、いくつかのテーブルに分散して座った。最初はすき焼きを食べ、ビールを飲み、楽しくやっていたのだが宴が進むにつれ様相が変わってきた。
 ここからが真の新歓コンパの始まりだったのだ。
 先輩、そしてOBたちに酌をしに回り始めると、お約束の如く僕らは彼らによって浴びるほどの酒を飲まされた。
 今では危険行為とされている「一気飲み」なんて当たり前の如く何度もやった。おそらく僕一人で軽く瓶ビール5~6本は飲まされたと思う。そして更にそこに日本酒だ。胃の中で2種類の酒がチャンポンされて気分は史上最悪としか言いようがない状態になった。しかしそれでも容赦ない。特に強面のOBなんかは「俺の酒が飲まれへんのか、新入生!」と凄み、コップに注がれた酒を飲み干してしまうまで決して許してはくれない。
 仕方なくフラフラになりながら飲む。そして新新入生全員が、それぞれそこかしこで「ゲェゲェ」と吐きはじめ、その場にダウンする。それでやっと解放されるのだ。
 この時になって僕は気が付いた。この建物に入った時に感じたあの酸っぱいニオイの原因が何なのかを。

(次回「第65話 摩耶学生センター(2)」に続く)






にほんブログ村 小説ブログ エッセイ・随筆へ
にほんブログ村

エッセイ・随筆 ブログランキングへ





関連記事
このエントリーをはてなブックマークに追加
                                 
                                      

コメント

非公開コメント

    

励みの素

励みになりますので、よろしければポチッと押してやってくださいませ。
↓↓↓↓↓
にほんブログ村 小説ブログ エッセイ・随筆へ
にほんブログ村


エッセイ・随筆 ブログランキングへ



リンク

広告その1

レンタルサーバー

広告その2

FC2 CNT