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第78話 縁のこと(1)

2017/05/30 Tue 08:24
category - エッセイ
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◆昔、僕が20代の後半に至るまで恋人らしき存在を匂わせずにいた頃、両親からよく言われたことがある。

「オマエは2、3歳の頃から家で一人でも大人しく留守番ができる子やった」

 この話が出るとたいていの場合、両親はこう続けた。

「そやからかな、大人になっても大勢でいるより一人でいる方が気楽みたいやなあ」

 そして最後にこう締め括る。

「『三つ子の魂百まで』とは、よう言うたもんや」

 実際のところ僕は人付き合いが少ない人間だった。(何を持って人付き合いの多少を決めるのか今でも僕にはわからないのだけれど、そうだったんじゃないかと思うし、たぶん今もそうじゃないかと思う。)親しい友達がいたにはいたが、その数はあまり多くなくて「広く浅く」というよりも「狭く深く」という付き合い方がほとんどだった。そのため「恋人」という存在も(個人個人の定義によって変わるのだろうが)実質上は家人が初めてだったかも知れない。
 それくらい僕は交友関係が広くなかったものだから両親は「この子は結婚できるんだろうか?」と心配して前述のようなことをよく僕に言ったのだった。
 僕は僕で結婚なんて縁の問題だと思っていたし、しなければしないで一生独身でもいいと思っていた。当時の僕はハードワークの毎日で、働いているか寝ているかのどちらかというような生活を送っていた。だから「結婚相手なんて見つからない。僕はそういう運命なんだ。『三つ子の魂百まで』ってことなんだろうなあ」と漠然と思っていた。自分から積極的に探すことさえしていなかった。
 そんな僕だったのだけれど、ある日友人に起こったある些細な出来事がきっかけで僕は家人と出会った。その経緯については触れないが、それは縁が縁を呼び、更にまたその縁が縁を呼び、更に更にその縁がまたまた縁を呼んだという「縁の連鎖」の結果であった。そんなことは生きていて初めて経験したことで、それ以降同じような経験をしたことがない。今考えても本当に奇妙な縁の連鎖だったと言える。
 そんな奇妙な縁の連鎖は「僕と家人の結婚」という結果になるのだが、そこから僕はまた縁の薄い人間に戻ってしまった。まるで溜めていた縁を一気に使ってしまったというか、いや、運命的に使わされてしまったと言えばいいか……。とにかく人やチャンスと出くわす機会が皆無に近い状態になった。自分から欲することは、ことごとくうまくいかない。追いかければ追いかけるほど無駄な労力ばかりを使う。そのくせ何もせずにしていると、望まないようなことをも含めて予期してもいなかったことに出くわす。
 いったい自分はどんな縁を持つ人間なのだろうと、よく考え込んだものだった。

 しかし歳を取るにつれ。予期してもいなかった縁に出くわすということも激減した。もちろんこっちから追いかけても縁に巡り合えないという事も健在の上でだ。つまりそれはこっちから仕掛けても結果が伴わない上に、待っていても何もやってこないという、飼い殺しのような状態と言っていい。縁というもの自体がますます薄くなってしまったように思えるのだ。
 僕は歳を取れば皆そうなるのだろうと思っていた。行動量は僕のような年代になれば間違いなく若い頃よりも減るものだ。動かない分、何かに出会う機会も減って当然なのだ。ましてや僕のような人づきあいの少ない人間だと尚更だ。だからある意味仕方のないことなのだと思っていた。

(次回「第79話 縁のこと(2)」に続く)






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